52 巻 (1990) 5 号 p. 967-972
68歳男子の頭部に発症したangiosarcomaを電子線およびペプロマイシンで治療しその軽快過程をサーモグラフィー上の高温部の面積の縮小として観察することができた。また臨床異常所見を伴わない時点での転移部をサーモグラフィー上の高温部として早くから認め試験切除および剖検にて確認した。Angiosarcomaにおいては試験切除や局注は転移を促す危険因子と考えられ, さらにその都度患者の苦痛がともなうが, angiosarcomaにおいてサーモグラフィーは病巣範囲や転移部決定のための試験切除の代わりをなすものとして大変有用であると考えた。