52 巻 (1990) 6 号 p. 1197-1201
広島大学附属病院皮膚科アレルギー外来にて加療中のアトピー性皮膚炎患者のうち頭部に病変を有する26例を対象に, シャンプーの使用が臨床症状におよぼす影響と補助的治療効果について試験を実施した。各患者の従来の治療法に加え, ラウリル硫酸アンモニウムを主成分とする低刺激性シャンプー(コラージュシャンプー)を規則正しく使用させたところ, 26例中2例について鱗屑の増加, 落屑·そう痒感の増強がみとめられたが, 26例中21例(80.8%)に補助的効果がみとめられた。アトピー性皮膚炎患者に対して石鹸をはじめとする洗浄剤を使用することは好ましくないという意見もみられるが, 本シャンプーの使用は多くの症例においてアトピー性皮膚炎の臨床症状を悪化させることなく補助的治療効果を有する可能性があると考えられた。