西日本皮膚科
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治療
皮膚乾燥性皮膚症状に対するツバキ油製剤(オイルローション)の使用効果
金子 史男竹之下 秀雄下田 肇
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1990 年 52 巻 6 号 p. 1217-1221

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抄録

皮膚の乾燥症状を呈するアトピー性皮膚炎と老人性皮脂欠乏性皮膚炎を中心に, 他の皮膚乾燥症を加えて, 精製ツバキ油10%含有製剤(A-10: 製品名アトピコオイルローション)と20%含有製剤(C-20: 製品名カンピーノオイルローション)の長期使用による臨床効果を検討した。その結果, A-10を使用した84例中74例(88.1%), およびC-20では80例中66例(82.5%)に乾燥症状の改善傾向をみた。A-10およびC-20使用中の調査から, それらの使用感は「しつとり感」があると答えたものは, 前者では72.6%, 後者では65.0%であつた。副作用と思われる症状は, 小児のアトピー性皮膚炎などの炎症の強い部で刺激性と思われる症状が, A-10に8.3%, C-20に5.0%みられた。しかし, 12週間の使用に対しても, 感作性によるアレルギー性接触皮膚炎などの重篤な副作用はなかつた。これらのことから, A-10およびC-20はいずれも炎症の弱い皮膚乾燥部に皮膚表面調製剤として効果的に使用できるオイルローションである。

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© 1990 日本皮膚科学会西部支部
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