西日本皮膚科
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症例
Annular Elastolytic Giant Cell Granulomaの組織像を認めた汎発性環状肉芽腫
盛岡 奈緒子古江 増隆石橋 康正
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1991 年 53 巻 4 号 p. 669-672

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抄録

56歳男子。軽度の耐糖能異常あり。初診半年前より項部に丘疹出現, 遠心性に拡大, 辺縁堤防状に隆起して環状局面を形成した。上胸部, 肩, 背部, 両前上腕, 両手背にも丘疹, 結節が多発融合して環状∼連圏状局面をなしていた。丘疹部では変性した膠原線維巣を組織球, リンパ球が取り囲むpalisading granulomaがみられ, 多数の巨細胞が混在していた。環状局面部の組織像では, 堤防状隆起部外側の一見健常と思われた部において弾力線維が断裂し, 隆起部では多核巨細胞による弾力線維貪食像を認め, また隆起部内側では弾力線維が消失していた。組織学的にannular elastolytic giant cell granuloma(以下AEGCG)の性質を備えた汎発性環状肉芽腫と考えた。これまでAEGCGに特異的とされてきた弾力線維の一連の変化は環状肉芽腫においても生じ得るものと考えられる。

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© 1991 日本皮膚科学会西部支部
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