西日本皮膚科
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統計
熊本県における全身性強皮症の疫学調査
—第2報 特定疾患医療受給者証交付申請書による調査—
野上 玲子前川 嘉洋伊藤 寿樹中村 佳代子
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1991 年 53 巻 4 号 p. 780-784

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抄録

熊本県における全身性強皮症(PSS)の実態を知る目的で, 熊本県衛生部保健予防課の許可を得て1988年7月から1989年6月までの1年間に強皮症, 多発性筋炎·皮膚筋炎として認定を受けた患者の中から強皮症患者の特定疾患医療受給者証交付申請書を選別し, これをもとに疫学調査を行った。PSS患者は86名(男子10, 女子76, 男女比1:7.6), 1988年10月1日現在の県内推定人口10万対の有病率は4.67で, 他県の報告に近似し, 全身性強皮症の分布は全国的に比較的均等であるという従来の報告を裏付けるものだった。また県内保健所管轄区域による有意差はみられなかった。第1報で述べた医療機関に対する調査結果との間に高い一致率および相対比率を示し, どちらの方法も疫学調査として有用で, 信頼性のあるものと考えられた。

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© 1991 日本皮膚科学会西部支部
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