西日本皮膚科
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症例
Interferon-alpha投与により乾癬の悪化をみた多発性骨髄腫
 
坂 昌範桑原 まゆみ清島 真理子米田 和史黒川 敏郎
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1991 年 53 巻 5 号 p. 925-929

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抄録

71歳, 男子。初診: 平成元年4月25日。昭和61年10月頃より両膝蓋部に鱗屑を伴った淡い紅斑が出現し, 乾癬と診断された。多発性骨髄腫(IgG, κ型)のため, 厚生連久美愛病院内科にて平成元年3月27日よりインターフェロン-α-2a(IFN-α-2a, キャンフェロンA®)の投与を開始。4月半ばより, 顔面, 上腕, 肘部, 背部, 臀部, 下腹部, 下肢などに軽度の白色鱗屑を伴った境界明瞭な紅斑を認めるようになった。生検により初期の乾癬皮疹と診断。以後IFN-α-2aの投与, 中止に伴い, 皮疹の悪化, 消褪が繰り返しみられた。高血圧のため以前よりβ-ブロッカー(カルビスケン®), アンジオテンシン変換酵素阻害剤(レニベース®)を常用していた。IFN-α-2a投与後の発熱に対してジクロフェナクナトリウム(ボルタレン®)を投与された時期もあった。乾癬の悪化にはこれら薬剤が影響している可能性もあるが, 皮疹の経過から判断して悪化要因の主体はIFN-α-2aと考えた。

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© 1991 日本皮膚科学会西部支部
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