西日本皮膚科
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症例
大丘疹性梅毒
皆本 景子木村 達高柳 かおり中村 昭典小野 友道
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1991 年 53 巻 6 号 p. 1158-1162

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抄録

症例: 47歳, 男子。初診: 平成元年1月11日。下顎部に母指頭大紫紅色隆起性腫瘤, 右口角部には示指頭大の紅色丘疹の融合したような局面を認め, 左鼻孔には腫張, 発赤を認め, 痂皮付着し, 鼻閉を訴えた。昭和63年4月頃から頭部, 臍部などにも皮疹が出現しており, 自然消退している。下顎部の腫瘤を生検したところ, 軽度の表皮肥厚と真皮全層に形質細胞を主とする密な細胞浸潤を認め, BSA酵素抗体法では, 肥厚した表皮細胞間に多数のTreponema pallidumを認めた。TPHA5120×, 緒方法16×, ガラス板法128×, 凝集法256×。バイシリンV2120万単位の内服を開始したところ, 皮疹は約3週間後に急激に消退した。2期大丘疹性梅毒と診断した。

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© 1991 日本皮膚科学会西部支部
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