西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
症例
性周期に関連して皮疹の変動がみられたErythrokeratodermia Variabilis
篭浦 正順高橋 省三諸橋 正昭
著者情報
ジャーナル 認証あり

1992 年 54 巻 3 号 p. 458-462

詳細
抄録

16歳女性。4歳頃に両側手背, 肘, 腰部, 膝, 足背に紅斑が出現し, 徐々に角質肥厚を伴うようになった。10歳頃に体幹, 顔面, 大腿に境界明瞭な紅斑が出現するようになり, その紅斑は1日∼1週間程度で消失, 再燃を繰り返していた。特徴的臨床症状より本症例をerythrokeratodermia variabilisと診断した。皮疹は月経周期で寛解, 増悪を繰り返し, 卵胞期には改善したが, 黄体期には増悪したことより, 性ホルモン, 特にエストロゲンが皮疹の変動に関与していると思われた。エトレチナート, 1日10mg∼20mgの投与で, 変動性紅斑は出没を繰り返していたが, 潮紅性角化局面はその角質肥厚の減少が認められた。

著者関連情報
© 1992 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top