西日本皮膚科
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研究
金接触性皮膚炎患者における末梢血単核球の金刺激によるサイトカイン産生
古賀 哲也橋爪 民子今山 修平堀 嘉昭吉家 弘
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1992 年 54 巻 4 号 p. 747-750

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抄録

23歳女性に発症した24金ピアスによる接触性皮膚炎について以下の検討を行った。金化合物によるパッチテストは陽性であった。金チオリンゴ酸ナトリウムを用いたリンパ球幼若化試験では540%と高い刺激比(SI)を示した。また, 患者末梢血単核球を同剤の存在下で72時間培養した培養上清にはIFN-γとIL-2活性が認められた。以上より, 患者末梢血中には金製剤を用いて刺激することにより増殖し, またIFN-γやIL-2というサイトカインを産生する, 金に特異的なT細胞が存在することが判明した。このようなサイトカイン産生能を有する金特異的T細胞が反応局所において金に対する遅延型過敏症を引き起こし, 皮疹が出現したことが示唆される。

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© 1992 日本皮膚科学会西部支部
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