西日本皮膚科
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講座
皮膚の免疫学I
—サイトカインとケラチノサイト—
島田 眞路
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1992 年 54 巻 4 号 p. 757-764

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抄録

皮膚免疫学は基礎免疫学をはじめとする基礎医学の発展につれ今日まで爆発的な勢いで進歩してきた。ある種の皮膚疾患の概念も新しい免疫学的視点をもたずには理解不可能なまでになってきた。本講座では, 表皮細胞の免疫学を最新の知見を含め概説するとともに, その基礎となる免疫学や細胞生物学·分子生物学の発展にふれ, さらにいくつかの皮膚疾患について免疫学的な視点から考えてみたい。便宜上, I部ではサイトカインを中心に, 細胞としてはケラチノサイトをとくにとり上げその免疫機能について述べる。II部では細胞接着分子と抗原提供機構について, 細胞としてはケラチノサイトとランゲルハンス細胞を主に扱う。III部ではT細胞レセプターについて述べる。上記の分類は便宜上のものなのでその都度他の分野の知見にもふれざるを得ない。また多少の重複はあるものと思うが, お許し願いたい。

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© 1992 日本皮膚科学会西部支部
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