西日本皮膚科
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治療
慢性蕁麻疹およびアトピー性皮膚炎に対する塩酸アゼラスチン(アゼプチン®)の臨床的有用性の検討
東京医科歯科大学アゼプチン研究班
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1992 年 54 巻 4 号 p. 800-806

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抄録

慢性蕁麻疹177例, アトピー性皮膚炎126例を対象として塩酸アゼラスチン(アゼプチン®以下アゼプチン)の臨床効果, 安全性および有用性について検討した。両疾患ともに全般改善度で87.5%, 86.5%と高い改善率(改善以上)が得られた。また皮膚症状別改善度でも全般的に優れた改善度を認めたが, 特にそう痒については両疾患とも高い改善率を示した。副作用はそれぞれ2.8%, 7.9%にみられたが, ほとんどが軽い眠気程度のもので, 内服を中止せざるを得ないような重篤な副作用は認められなかった。安全性を加味した有用度は, 慢性蕁麻疹で有用以上が87.6%, やや有用以上が94.4%, アトピー性皮膚炎では有用以上が85.7%, やや有用以上が96.8%であった。以上より, 本剤による慢性蕁麻疹およびアトピー性皮膚炎の治療は臨床的に有用性の高いものと考えられた。

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© 1992 日本皮膚科学会西部支部
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