西日本皮膚科
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症例
関節液中IL-1が高値を示したBehçet病
田中 稔彦杉田 康志森田 栄伸山田 悟山本 昇壯
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ジャーナル 認証あり

1992 年 54 巻 5 号 p. 863-866

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抄録

発熱を伴い膝関節炎を起こしたBehçet病の1症例において, 血清中および関節液中のインターロイキン-1(IL-1)濃度をELISA法を用いて測定した。患者血清中のIL-1αおよびIL-1βの濃度は症状発現時および消退時とも健常人と有意差はみられなかった。炎症症状出現時の膝関節液中では, IL-1α 40pg/ml, IL-1β 295pg/mlであり, 血清中のそれらの値に比して著明に高値であった。IL-1は炎症反応において種々の生物学的活性をもっていることが知られており, 本症例の膝関節炎の発症にIL-1が重要な役割を担っていることが推察された。

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© 1992 日本皮膚科学会西部支部
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