西日本皮膚科
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治療
TJN-318クリームの皮膚真菌症に対する前期第II相臨床試験
TJN-318クリーム研究班
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1992 年 54 巻 5 号 p. 954-961

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抄録

皮膚真菌症に対する新規イミダゾール系抗真菌剤, TJN-318の1%クリーム1日1回塗布による臨床的治療効果および安全性を検討することを目的として15施設からなる研究班を組織し, オープントライアルによる前期第II相臨床試験を実施した。投与総症例243例中不採用例を除く226例について安全性を評価し, 201例について有効性および有用性を評価した。皮膚所見および菌所見の推移を総括して判定した最終総合効果(有効性)判定における有効率は, 足白癬で73.1%, 生毛部白癬で95.4%, 皮膚カンジダ症で97.0%および癜風で96.0%であった。副作用は226症例中4例(1.8%)に発現した。その内訳は, 潮紅·腫脹1例, 塗布亀裂部の乾燥1例, 接触性皮膚炎1例および小水疱出現1例であった。それらはいずれも軽度な症状であり, 自然軽快または外用ステロイド剤の投与によって軽快した。有効性および安全性を総合的に考慮した有用性における有用率は, 足白癬で76.9%, 生毛部白癬で95.4%, 皮膚カンジダ症で97.0%および癜風で92.0%であった。以上の成績から, TJN-318の1%クリームは, 1日1回の投与により, 皮膚真菌症に対し有用な薬剤になり得ると考えられた。

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© 1992 日本皮膚科学会西部支部
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