西日本皮膚科
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治療
青年性扁平疣贅および尋常性疣贅に対するヨクイニンの有用性の検討
山田 義貴今岡 千治出来尾 哲地土井 襄璽
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ジャーナル 認証あり

1993 年 55 巻 1 号 p. 106-111

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抄録

青年性扁平疣贅(Vp)および尋常性疣贅(Vv)に対するヨクイニンの有効性, 安全性, 有用性について検討し, 以下の成績を得た。
1)対象症例はVp 8例, Vv 15例の合計23例である。そのうちVp 8例, Vv 14例の合計22例について全般改善度, 有効度を, Vp 8例, Vv 15例の合計23例について概括安全度, 有用度を検討した。
2)全般改善度は「改善」以上はVp 37.5%, Vv 35.7%であり, 「やや改善」以上はそれぞれ62.5%, 42.9%であった。
3)有効度は「有効」以上はVp 37.5%, Vv 35.7%であり, 「やや有効」以上はそれぞれ62.5%, 42.9%であった。
4)概括安全度については「安全性に問題なし」は22例(95.7%)で, 軽度の下痢がみられたVvの1例(4.3%)のみが「安全性にやや問題あり」となった。
5)有用度は「有用」以上はVp 37.5%, Vv 33.3%であり, 「やや有用」以上はVp 62.5%, Vv 40.0%であった。

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© 1993 日本皮膚科学会西部支部
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