西日本皮膚科
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治療
塩酸アゼラスチンによるそう痒性皮膚疾患の臨床検討
群馬皮膚科アゼプチン臨床研究会
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55 巻 (1993) 2 号 p. 348-354

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抄録

群馬県を中心とする大学·病院·開業医など19施設で, 塩酸アゼラスチン(アゼプチン®)のそう痒性皮膚疾患に対する臨床効果を検討した。対象疾患および症例数は, 蕁麻疹134例, 湿疹·皮膚炎群302例, 皮膚そう痒症90例, 痒疹15例の合計541例である。そう痒, 皮膚病変に対する効果は痒疹の場合を除いていずれも2週後に半数以上が改善を認めた。また, それぞれの疾患における改善率(「著明改善」, 「改善」の全体に対する割合), 有用度(「極めて有用」, 「有用」の全体に対する割合)はいずれも60%以上を示し, とくに湿疹·皮膚炎群で高かった。副作用は541例中17例, 20件認められ, うち17例中14例(82.4%)が眠気で, 重篤な副作用は無かった。さらに, 早期に治療を開始すれば, いずれの疾患群においても重症例でも軽症例と等しく効果のあることが明らかとなり, 塩酸アゼラスチンはそう痒性皮膚疾患に有用な治療薬であると考えられた。

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© 1993 日本皮膚科学会西部支部
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