西日本皮膚科
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治療
各種そう痒性皮膚疾患に対する塩酸アゼラスチンの臨床評価
中山 英俊島雄 周平
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55 巻 (1993) 2 号 p. 361-367

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抄録

各種のそう痒性皮膚疾患220例(有効性·安全度とも採用216例, 安全度のみ採用4例)に対する塩酸アゼラスチン(アゼプチン®)の臨床効果, 安全性および有用性について検討し, 下記の結果を得た。
1)最終全般改善度における改善率(改善以上)は湿疹·皮膚炎90.8%(アトピー性皮膚炎82.6%), 痒疹77.8%, 蕁麻疹89.8%(慢性蕁麻疹87.1%), 皮膚そう痒症85.7%で各疾患とも高い改善率を示した。
2)副作用の発現は5.5%(12/220例)に認められたが, 眠気が主たるものであり重篤な副作用は認められなかった。
3)有用以上の有用度は湿疹·皮膚炎88.4%(アトピー性皮膚炎73.9%), 痒疹77.8%, 蕁麻疹89.8%(慢性蕁麻疹87.1%), 皮膚そう痒症82.1%と各疾患で高い有用度を示した。
以上の結果より本剤は有効性, 安全性ともにすぐれており, アトピー性皮膚炎, 慢性蕁麻疹などの慢性疾患を含む各種そう痒性皮膚疾患に対し, 有用度の高い抗アレルギー剤であると考えられた。

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© 1993 日本皮膚科学会西部支部
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