西日本皮膚科
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症例
激症肝炎を併発した成人Still病
工藤 澄子樋口 道生滝内 石夫
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1994 年 56 巻 2 号 p. 224-228

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抄録

成人Still病の経過中に劇症肝炎を合併した21歳の女子の1例を報告した。10ヵ月前に発熱, 関節痛, 紅斑が一過性に生じた。2週間前から同様の症状が出現, 紅斑は発熱時に認められ, 一見蕁麻疹様でKöbner現象陽性であった。白血球増多, GOT, GPT, LDHの上昇, 血清フェリチン値の増加をみたがリウマトイド因子は陰性であった。ステロイドが奏効したが, 再燃時に劇症肝炎を合併した。肝炎ウイルス抗原は陰性。再燃時発熱にともなう一過性紅斑に加え, より長時間持続する紅斑と発疹後色素沈着を認めた。成人Still病の肝障害はまれながら劇症化する。予後は良好とされる成人Still病であるが, 十分な経過観察が必要と思われた。

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© 1994 日本皮膚科学会西部支部
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