西日本皮膚科
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市立小樽病院における4年間の蜂刺症
加藤 直子
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1994 年 56 巻 2 号 p. 280-287

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抄録

最近4年間(1989年∼1992年)に当院で経験した蜂刺症84例を対象として, 年度別·月別の患者数, 患者の性および年齢, 刺症部位, 刺症反応の程度などにつき検討した。蜂刺症は1990年と1991年に多く, 8月をピークとして5月から10月までの6ヵ月間に認められた。男性53例, 女性31例と63%が男性に認められ, 年齢別では9歳以下と30歳代と40歳代など, 屋外での活動性の高い年齢層に多かった。また刺症部位は上肢および頭頸部などの露出部に多かった。アナフィラキシーショックを呈する重症全身反応(2例)や, 蕁麻疹, 悪心, 嘔吐などを呈する軽症全身反応(6例)は合計で8例(9.5%)に認められた。蜂種の調査からアナフィラキシーショック例は2例ともコアシナガバチによる刺症であった。また遷延型局所反応例は7例(8.3%)で, 中にはクロスズメバチ類によるリンパ管炎併発例も認められた。

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© 1994 日本皮膚科学会西部支部
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