西日本皮膚科
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症例
DDSが血尿, 蛋白尿にも有効であったアナフィラクトイド紫斑の2例
渡辺 元山本 卓伊崎 誠一北村 啓次郎
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1994 年 56 巻 3 号 p. 441-444

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抄録

88歳の男性および25歳の女性のそれぞれ蛋白尿あるいは血尿を伴うアナフィラクトイド紫斑(AP)2例を安静および抗生剤内服で治療したところ, 紫斑は消退した。しかし蛋白尿あるいは血尿は逆に増悪したためDDS 75mg/dayを用いて治療したところ蛋白尿, 血尿は数週間で改善を認めた。DDSがAPに対し有効であることは成書に記載されているが, 自験2症例においてDDSは紫斑のみならず腎症状にも効果を認めた。従って本剤は今後蛋白尿, 血尿などの合併症を伴うAPにも試用し, その効果を観察するに値する治療薬と思われた。

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© 1994 日本皮膚科学会西部支部
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