56 巻 (1994) 5 号 p. 1049-1054
慢性皮膚そう痒性疾患である蕁麻疹, 湿疹, 皮膚炎, 皮膚そう痒症の190例を対象とし, オキサトミド1日60mg分2投与を行い, 自覚症状(そう痒)の程度が0(なし)あるいは1(軽度)に寛解した時点で1日1回30mg半量投与による維持療法を行い, その有用性を検討した。維持療法期間における再燃は解析対象例155例中22例にみられ, 再燃率は14.2%であった。疾患別の再燃率は蕁麻疹群—15.0%, 湿疹·皮膚炎群—14.0%, 痒疹群—25.0%, 皮膚そう痒症—14.3%であり, 再燃期間については一定の傾向はみられなかった。副作用は全例においてみられなかった。全症例を含む有用度は85.8%であった。以上のことからそう痒を伴う慢性皮膚疾患における自覚症状(そう痒)寛解時の維持療法としてのオキサトミドの半量投与は治療の過程の上で有用な投与法と考えられた。