56 巻 (1994) 6 号 p. 1187-1191
弘前市内の某幼稚園, 小学校, 中学校の定期健康診断時にアトピー性皮膚炎(AD)の調査を行った。ADの診断は日本皮膚科学会学術委員会の診断基準を参考にして, そう痒, 慢性反復性の経過, 湿疹病変および独特の皮疹の分布の4つを満たすものとした。ADの有無の他, 本人および家族のアレルギー性疾患の有無, 乾燥皮膚, 白色丘疹, 白色描記症, 同胞数とその順位および身長, 体重を調査した。その結果, ADの有症率は, 3∼5歳 12.1%, 6∼7歳 9.0%, 8∼9歳 13.7%, 10∼11歳 15.1%, 12∼13歳 9.2%, 14∼15歳 6.8%で, 3歳から15歳までの平均は10.5%であった。ADでは, 本人または家族に喘息の合併が有意に多く, 乾燥皮膚, 白色丘疹, 白色描記症の保有率が有意の高率であることを確認した。