西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
治療
湿疹·皮膚炎群に対する0.05%Difluprednate Lotionの有用性の検討
前田 学長谷川 核三清島 真理子野田 徳朗森 俊二大谷 道広米田 和史山本 明史坂 昌範桑原 まゆみ塩谷 孝博中島 智子
著者情報
ジャーナル 認証あり

1994 年 56 巻 6 号 p. 1221-1229

詳細
抄録

湿潤型および苔癬化型湿疹·皮膚炎群の患者108例(湿潤型: 56例, 苔癬化型: 52例)に対し0.05%difluprednate lotion(DFP-L)を外用し, その有効性, 安全性および有用性を検討した。その結果最終全般改善度は「改善」以上の改善率が湿潤型では92.1%, 苔癬化型では88.2%であり, 副作用は5例(毛包炎: 2件, 皮膚の乾燥症状·乾皮症: 4件)にみられたが, いずれも試験薬剤の中止または他剤投与でその症状は消失した。最終全般改善度と副作用を総合的に考慮して判定した「有用」以上の有用率は湿潤型で92.1%, 苔癬化型で84.8%であった。以上の結果よりDFP-Lは有効かつ有用な薬剤であると結論された。

著者関連情報
© 1994 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top