西日本皮膚科
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治療
非ハロゲンコルチコステロイド外用剤(エクラー®軟膏·クリーム)の臨床調査
—中∼長期投与による検討—
徳島大学エクラー共同臨床研究班
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1995 年 57 巻 1 号 p. 100-106

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抄録

0.3%プロピオン酸デプロドン(エクラー®)軟膏およびクリームの臨床効果, 副作用(安全性)および全身的影響を検討するため, 徳島大学医学部附属病院皮膚科他7施設による市販後共同臨床調査を実施した。総収集症例数は40症例であり, 軟膏が36例, クリームが4例であった。疾患別では苔癬化型湿疹·皮膚炎群31例(慢性湿疹18例, アトピー性皮膚炎11例, 掻破性湿疹1例, 貨幣状湿疹1例), 尋常性乾癬9例であった。投与期間は7日∼112日(平均40.4日), 総投与量は5g∼350g(平均94.1g), 1日平均投与量は2.3gであった。軟膏(36例)の最終全般改善度は「改善」以上が75.0%, 「やや改善」以上が94.4%であり, とくに紅斑, そう痒, 浸潤·肥厚の各症状の改善が顕著であった。有用性は「有用」以上が77.8%, 「やや有用」以上が94.4%であった。クリームは収集症例数が少ないため, 副作用(安全性)のみの評価対象とした。副作用(安全性)は全40症例で認められず, すべて「安全」と評価された。血清コルチゾール値を軟膏·クリーム29例について短期·中期·長期投与別に集計したが, いずれの投与期間においても正常範囲内の推移であった。また, 末梢血好酸球数および血糖値も投与前に比べ有意な変動は認められなかった。以上の結果からエクラー®軟膏およびクリームは中∼長期投与を余儀なくされる皮膚疾患に対して効果が優れ, 全身的影響の少ない有用な薬剤であると考えられた。

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© 1995 日本皮膚科学会西部支部
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