西日本皮膚科
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治療
帯状疱疹に対するアシクロビル錠の臨床効果
—16歳から50歳未満(若年群)および50歳以上(高齢群)での比較—
名古屋大学皮膚科学教室関連施設帯状疱疹研究グループ
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ジャーナル 認証あり

1995 年 57 巻 1 号 p. 154-159

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抄録
帯状疱疹患者134例に対しアシクロビル(ゾビラックス®)錠を1回800mg, 原則として1日5回を7日間, 投与し, その臨床効果を16歳以上から50歳未満の若年群および50歳以上の高齢群の患者間で比較検討した。有効性の評価対象例数は若年群44例, 高齢群66例であり, 改善以上の有効率はそれぞれ88.6%および84.8%であった。皮疹の全般改善度では若年群が症状の改善や治癒がやや早い傾向を示し, 疼痛の推移でも若年群で疼痛の消失や軽減がやや早い傾向がみられた。臨床的な副作用は両群共みられなかった。臨床検査値の異常が6例にみられ, その内訳は, トリグリセライドの上昇が5件, GOT, GPTあるいはBUNの上昇が各1件であった。有用以上の有用率は若年群90.9%, 高齢群84.8%であった。アシクロビルの錠剤は, 16歳以上の帯状疱疹患者に対しては, 年齢を問わず高い有効性を示し, 経口投与可能な抗ウイルス剤として有用であると考えた。
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© 1995 日本皮膚科学会西部支部
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