西日本皮膚科
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研究
獨協医科大学皮膚科におけるPSSの治療と経過
—生存例の検討—
山崎 雙次原 典昭藤沢 崇行天貝 成
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1995 年 57 巻 1 号 p. 60-65

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抄録

PSS 26例の治療と経過につき報告した。主な治療としては低周波置針療法とprednisolone内服を行った。皮膚病変のうち皮膚硬化, 色素沈着, 指の拘縮などはacrosclerosis(A型)では不変例が多く, diffuse scleroderma(D型)では軽快例, 増悪例が共に認められた。肺, 消化器, 骨病変はいずれもD型に高頻度かつ高度に認められ, 1/2∼1/3の症例に増悪がみられたが, 軽快例は認められなかった。免疫学的には抗topoisomerase I抗体は皮膚病変, 内臓病変共に増悪例に多く, 特に内臓病変にその傾向が強かった。一般検査所見のうち血清γ-globulin値はD型に高値, 増悪例が多く, A型では正常例が多くみられた。合併症では鉄欠乏性貧血が注目された。皮膚硬化軽快例を検討したところ急激発症のD型男性例, または免疫学的所見で著明に高γ-globulinを呈した女性症例にはprednisoloneの投与を試みるべきと考えた。消化器, 肺などの合併症には早期の入院治療が大切であり, それによりこれら合併症は予想以上に改善した。

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© 1995 日本皮膚科学会西部支部
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