西日本皮膚科
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研究
乾癬に対するプロブコールの作用機序に関する研究
—表皮内IL-1局在の変化を中心に—
中山 樹一郎占部 篤道堀 嘉昭
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1995 年 57 巻 4 号 p. 782-788

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抄録

6例の乾癬患者に抗高脂血症剤プロブコールの内服療法を行い, 治療前後で皮膚生検を施行した。著効を示した2例において表皮肥厚の正常化がみられ, さらに抗IL-1抗体を用いた免疫螢光染色にて有棘層および顆粒層のみが陽性という正常皮膚の染色所見と同様の所見が観察された。中等度改善以下では治療前の乾癬表皮と同様に基底層も陽性に染色された。ヌードマウス可移植性乾癬皮膚に対するプロブコールの効果を検討する目的でプロブコールを含有する飼料をヌードマウスに与え, 4週後に移植した乾癬皮膚表皮のDNA合成能をBrdU取り込みで検討した。その結果コントロールに比べプロブコール投与群ではBrdU取り込みの低下がみられ, また免疫組織化学的にIL-1発現パターンの正常化がみられた。プロブコールはマクロファージからのIL-1分泌抑制作用が報告されており, 乾癬においてもプロブコールのIL-1産生抑制が皮疹に何らかの作用を及ぼしている可能性が示唆された。

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© 1995 日本皮膚科学会西部支部
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