西日本皮膚科
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治療
乾癬患者体型別のシクロスポリンの治療評価
澁江 賢一清水 昭彦古賀 哲也利谷 昭治
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1995 年 57 巻 6 号 p. 1234-1237

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抄録

Psoriasis area and severity index(PASI)20以上の尋常性乾癬患者11名(男性9名, 女性2名)を対象にシクロスポリン(CYA)3∼5mg/kg/日を投与し, 治療開始1週間後に全血CYA濃度を測定の上, 2週間後および4週間後にPASIを算出し治療前PASIと比較して皮疹改善の評価を行った。さらに患者はbody mass indexに基づいて肥満群の5例とそれ以外の6例の2群に分類し患者体型とCYA内服治療効果との関係を検討した。その結果肥満群では全血CYA濃度は高値を示すものが多く, 全例がPASIの急速な減少を示し皮疹の著明改善が認められた。それ以外の群では全血CYA濃度は低値を示すものが多く, 皮疹の著明改善を認めたのは1例にすぎず, 4例は皮疹の改善は不良であった。さらに1例では皮疹が悪化し, 副作用のため2週間で治療を中止せざるをえなかった。以上の結果から肥満者には低量のCYAで良好な治療効果が得られる可能性が考えられた。

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© 1995 日本皮膚科学会西部支部
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