58 巻 (1996) 3 号 p. 375-377
45歳の女性。体重減少, 多汗, 動悸, 頸部腫瘤発現の7ヵ月後にバセドウ病の診断のもと甲状腺亜全摘術をうけた。術後2ヵ月後両頬部, 両前腕に紅色皮疹が出現したが放置していた。術後1年2ヵ月後に両手指, 足趾に凍瘡様皮疹がみられ, 口腔内乾燥感を自覚するようになった。Shirmer testで涙腺の分泌低下, 唾液腺造影にていわゆるapple tree patternが認められ, シェーグレン症候群と診断した。抗核抗体1000倍, RAテスト陽性, 抗SS-A抗体16倍, 抗SS-B抗体32倍, サイロイドテスト6400倍, マイクロゾームテスト6400倍であった。