西日本皮膚科
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治療
そう痒性皮膚疾患に対するオキサトミドの維持療法の検討
米田 和史柳原 誠森 俊二桑原 まゆみ井奈波 こと坂 昌範山本 明史藤広 満智子
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1996 年 58 巻 3 号 p. 493-498

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抄録

慢性のそう痒性皮膚疾患を対象に常用量のオキサトミド(セルテクト®)を投与し軽快の後, 半量1日1回投与による維持療法の検討をおこなった。回収症例89例中1例を除く88例について解析した。皮膚症状は痒疹群を除く蕁麻疹群, 湿疹·皮膚炎群および皮膚そう痒症群において不変あるいは軽快を示した。疾患群別再燃率は痒疹群で85.7%, 湿疹·皮膚炎群で33.3%, 蕁麻疹群で16.7%, 皮膚そう痒症群で15.3%, 全症例では30.7%であった。有効率は蕁麻疹群が79.2%, 皮膚そう痒症群が76.9%, 湿疹·皮膚炎群が55.6%, 痒疹群が14.3%, 全症例では62.5%であった。副作用としては88例中1例にのみ浮腫と肝機能異常が認められた。有用度は極めて有用が44.3%, 有用が39.8%であった。以上の結果からオキサトミドの1日1回減量維持療法は痒疹群を除く慢性のそう痒性皮膚疾患に対し試みる価値のある方法であると考えられた。

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© 1996 日本皮膚科学会西部支部
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