58 巻 (1996) 4 号 p. 561-566
最近, 細胞周期の移行を制御するサイクリン依存性キナーゼ(CDK)の活性を抑制するp21WAF1/CIP1/SDI1, p16INK4などのCDKインヒビターが発見され, その多彩な機能が注目されている。ケラチノサイトではp21がG1停止, 分化, 老化, アポトーシスなどに関与している可能性が示唆されている。また有棘細胞癌ではp53の変異によるp21誘導不全, 悪性黒色腫ではp21発現の低下, p16遺伝子の欠失, 変異が報告されp21, p16は各種皮膚癌の癌抑制蛋白としても注目されている。