西日本皮膚科
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症例
オメプラゾールが原因と考えられたTEN型薬疹
宮田 聡子矢口 厚橋本 明彦浅井 俊弥勝岡 憲生
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1996 年 58 巻 4 号 p. 574-577

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抄録

オメプラゾールが原因と考えられたTEN型薬疹の1症例を報告した。巨大胃潰瘍に対してオメプラゾールを処方され, 内服開始後25日目より腹部に紅斑と表皮の剥離が出現した。ただちにステロイドによる治療を開始するも反応せず, 敗血症を併発して死亡した。また我々は当科における過去10年間のTEN型薬疹の症例を集計し, その予後について検討した。

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© 1996 日本皮膚科学会西部支部
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