西日本皮膚科
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治療
皮膚真菌症に対するテルビナフィン(SF 86-327)液剤の臨床評価
テルビナフィン液剤研究班
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1996 年 58 巻 4 号 p. 676-683

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抄録

テルビナフィン液剤の1日1回塗布による表在性皮膚真菌症に対する治療効果と安全性について3施設による共同研究を行った。有効率は足白癬68.6%(24/35), 体部白癬88.9%(8/9), 股部白癬100%(3/3), カンジダ性指間糜爛症100%(2/2), カンジダ性間擦疹80.0%(8/10), 癜風66.7%(2/3)であった。副作用発現症例は2例(3.2%)でいずれも軽度の刺激感であり, とくに処置を要さず消失した。これらの結果からテルビナフィン液剤は表在性皮膚真菌症に対し臨床的に用いる価値があり治療効果を期待できる薬剤のひとつであると考えられた。

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© 1996 日本皮膚科学会西部支部
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