西日本皮膚科
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統計
産業医科大学皮膚科における石灰化上皮腫の統計学的検討
川上 泰二山元 修丸山 剛末永 義則旭 正一
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1996 年 58 巻 6 号 p. 1000-1002

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抄録

昭和56年7月の開設以来, 平成7年6月までの16年間に当科で病理組織学的に石灰化上皮腫と診断された症例は156例で, うち多発例が3例であった。年齢分布では20歳未満が58%を占めた。性別では男女比約1:2で女性に多かった。発生部位は顔面, 上肢, 頚部, 下肢, 躯幹, 頭部の順に多く, 顔面のみで全体の35%, 露出部では56%を占めていた。年齢層と部位の関係では20歳未満の患者の顔面と上肢に多い傾向がみられた。臨床診断と病理組織学的診断の不一致例では, 粉瘤, 皮膚線維腫の診断が上位を占めていた。あわせて興味ある症例として頭部に腫瘤を形成し血管肉腫が疑われた例と水疱様外観を呈した例を報告した。

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© 1996 日本皮膚科学会西部支部
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