西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
症例
紫斑を主症状としPlasma Cell Dyscrasiaに伴ったALアミロイドーシス
佐々木 五月吉川 賢一穂積 豊三橋 善比古近藤 慈夫加藤 哲子
著者情報
ジャーナル 認証あり

1997 年 59 巻 3 号 p. 362-365

詳細
抄録

紫斑を主症状としベンスジョーンズ蛋白尿を認めるものの, 全身状態は比較的良好な全身性アミロイドーシスの71歳の男性例を報告した。沈着アミロイドの検索ではAL型で, 骨髄検査で軽度の形質細胞の増加が認められ, plasma cell dyscrasia(PCD)に伴う型と考えた。主として上半身に分布する紫斑をみた時はアミロイドーシスを念頭におき, 尿蛋白の検索, および皮下脂肪織まで含めた皮膚生検を行うことが大切であると思われた。

著者関連情報
© 1997 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top