秋田大学医学部皮膚科学教室
秋田大学医学部寄生虫学教室
1997 年 59 巻 3 号 p. 398-401
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腹部にそう痒を伴う線状紅斑を呈した43歳の秋田県下在住の男性を生検したところ虫体が検出された。虫体の形態学的特徴より日本顎口虫の幼虫と同定された。初診時に9%の末梢血好酸球増多を示していたが, 血清IgE値は正常で, ドロレス顎口虫抗原を含む数種の蠕虫抗原に対する免疫血清診断は全て陰性であった。患者には発症前のシラウオ生食歴があるが, 感染源は不明である。病原虫体まで同定された顎口虫症は稀と思われるので報告した。
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