西日本皮膚科
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症例
肥大性ポートワイン母斑
—好発部位についての考察—
松永 若利
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1997 年 59 巻 4 号 p. 578-581

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抄録

ポートワイン母斑が顔面, 頭頚部領域に存在する場合には思春期頃より血管腫上に結節性病変が出現することがある。このような肥大性ポートワイン母斑症例を臨床的に詳しく観察したところ, その好発部位は皮膚表面血流量が本来多い部位と極めて高い相関関係があることに気づいた。皮膚表面血流量は主に真皮内に存在する細血管内を通る血流量を示すものであり, 結節の出現には何らかの点で細動静脈吻合が関係しているものと考えた。腫瘤出現の詳しいメカニズムについては全く不明であり, 今後の検討を要するところであるが, 今まで日光による影響で結節が出現するのではないかと漠然と考えられていた問題に対して, 新たな知見を提出することは意義あるものと考え報告する。

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© 1997 日本皮膚科学会西部支部
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