西日本皮膚科
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治療
湿疹·皮膚炎群に対するテルフェナジンと0.1%プロピオン酸アルクロメタゾン軟膏の併用療法の有用性
—特にテルフェナジンの止痒効果の検討—
多田 讓治荒田 次郎益田 俊樹長尾 洋梅村 茂夫平野 紀子平松 博子
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1997 年 59 巻 4 号 p. 627-632

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抄録

湿疹·皮膚炎群に対して, テルフェナジン(トリルダン®)錠内服と0.1%プロピオン酸アルクロメタゾン(アルメタ®)軟膏の併用療法を行い, その臨床効果, 安全性および有用性とともに, 特にトリルダン®の早期の止痒効果について検討した。アトピー性皮膚炎18例, そのほかの湿疹·皮膚炎群56例の計74例を対象とした。その結果, 有用度はアトピー性皮膚炎で64.7%, そのほかの湿疹·皮膚炎群で81.8%で, 両者間にかなりの差がみられた。また1週目でのトリルダン®の止痒効果についても日中·夜間ともに, そのほかの湿疹·皮膚炎群で優位であった。3例に消化器症状などの軽い副作用が認められた。トリルダン®とmildなステロイド外用剤の併用療法により, そう痒を初めとした臨床症状に有意な改善が得られ, さらに湿疹·皮膚炎群の治療においてトリルダン®とmildなステロイド外用剤の併用療法により, ステロイド外用剤のランクダウンが期待できると思われた。

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© 1997 日本皮膚科学会西部支部
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