熊本市民病院形成外科
1998 年 60 巻 1 号 p. 67-71
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ポートワイン母斑には思春期以降になってその局面上に腫瘤が出現することがあるが, その発症機作についてはほとんど知られていない。今回, 腫瘤の表面皮膚血流量をレーザードップラー血流計を用いて測定し, また病理組織学的にも検討を加えた。その結果, 腫瘤は周囲のポートワイン母斑局面よりも血流量が増加しており, 病理組織学的には細動静脈吻合の増生が観察された。これらの結果から, ポートワイン母斑上の腫瘤の出現には細動静脈吻合が関与するものと考えた。
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