西日本皮膚科
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症例
桔梗石膏により難治性の顔面の紅斑と上眼瞼の浮腫が軽快した皮膚筋炎
山上 美江向野 哲市川 薫衛藤 光村上 通敏
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60 巻 (1998) 2 号 p. 142-145

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抄録

桔梗石膏で難治性の顔面の紅斑および上眼瞼の浮腫が軽快した皮膚筋炎を報告した。症例は51歳の女性。初発皮膚症状は上眼瞼の浮腫と紅斑であった。その他皮膚では, 躯幹にも紅斑が認められ, 爪囲紅斑, 爪囲の点状出血や手指関節背面の紅斑があり, 筋症状も認められた。PSL 20mg/日の内服開始後, 爪囲紅斑と筋症状は改善したが顔面の紅斑や上眼瞼の浮腫は改善がみられず難治性であった。経過中症状の再燃もなく全身症状も安定しておりPSLは漸減した。しかし顔面の紅斑は軽快せず初診から1年8ヵ月後, 清熱剤である桔梗石膏の内服を試みた。内服後翌日からほてり感などの自覚症状が改善したほか1ヵ月後から上眼瞼の浮腫および顔面の紅斑が徐々に軽快した。桔梗石膏の抗炎症効果で顔面の炎症性の血管拡張と浮腫が軽快したと考えられた。

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© 1998 日本皮膚科学会西部支部
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