琉球大学医学部皮膚科教室
国立嬉野病院皮膚科
1998 年 60 巻 2 号 p. 177-179
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66歳の男性に生じたフルタミドによる光線過敏症型薬疹の1例を経験した。内服約2ヵ月後の2時間程度の日光曝露後, 露出部を中心にそう痒性紅斑, 腫脹の出現が認められた。光線テストではUVAに対し光線過敏を示した。内服中止1週間後に皮疹は消退し, UVAの反応性は正常に復していた。内服照射テストではフルタミド375mgを3日間内服後UVA過敏が誘発された。本邦では現在まで9例の報告があり, 本症例は10例目と思われる。
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