西日本皮膚科
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治療
膨疹が長時間持続する難治性慢性蕁麻疹に対する塩酸アゼラスチンの効果の検討
高路 修山本 昇壯坪井 賢朗矢村 宗久森 保大黒 久和
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1998 年 60 巻 2 号 p. 202-205

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抄録

個々の膨疹が12時間以上持続し, 数種類の抗ヒスタミン薬および抗アレルギー薬による治療で効果不十分もしくは無効の慢性蕁麻疹21例における塩酸アゼラスチンの臨床効果を検討した。全般改善度は著明改善12例(57.1%), 改善6例(28.6%), やや改善2例(9.5%), 不変1例(4.8%)であり, 改善以上が85.7%と良好な結果が得られた。さらに投与前にいずれの症例も個々の発斑(膨疹および紅斑)が12時間以上持続していたものが投与開始後2週で平均5.5時間, 4週で3.6時間と明らかな短縮が認められた。塩酸アゼラスチンは, 難治性でしかも発斑の持続時間が長い症例に有用である可能性があると考えられた。

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© 1998 日本皮膚科学会西部支部
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