西日本皮膚科
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治療
アトピー性皮膚炎患者血清中のIL-5に及ぼすIPD®の効果
近藤 靖児矢澤 仁神保 孝一
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1999 年 61 巻 1 号 p. 84-87

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抄録

アトピー性皮膚炎患者16例の治療中にトシル酸スプラタスト(商品名アイピーディー®, IPD®)を併用し, 臨床症状の推移と血中IL-4, IL-5, IgE値の変動, 好酸球数の推移について投与前と投与4∼12週間後で検討した。IL-5値の高値を示した14症例の中9症例では, IPDの投与後その値が減少し, 臨床症状の改善も認められた。好酸球数も臨床症状とほぼ平行して低下傾向が認められたが, 血清IgE値に変動は認められず, IL-4は測定した9症例のうち5症例が検出限界以下であった。

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© 1999 日本皮膚科学会西部支部
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