西日本皮膚科
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症例
妊娠の経過に伴い血中サイトカインレベルを測定したGeneralized Pustular Psoriasis
工藤 美也子梅林 芳弘小辻 智恵大塚 藤男
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1999 年 61 巻 2 号 p. 144-147

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抄録

36歳, 女性。1990年(28歳)にほぼ全身に散在する角化性の紅斑に加え膿疱が出現した。当時, 膿疱性乾癬と診断されてステロイド剤を外用, 軽快した。その後も乾癬皮疹は出没したが, ステロイド剤の外用のみでコントロールされていた。1994年10月はじめ(第2子妊娠7週)に, 再び全身に角化性紅斑が再燃し, 膿疱, 膿痂疹様皮疹を伴った。37℃台の発熱と全身倦怠感があり血中タンパク4.4g/dl, アルブミン2.0g/dl, カルシウム7.2mg/dl, と低下していた。膿疱部は病理組織学的に, Kogojの海綿状膿疱を呈した。ステロイド剤の外用療法によく反応した。乾癬の皮疹はその後もみられたが, 分娩後には消退した。妊娠時に増悪した膿疱性乾癬と考えた。ELISA法にて経時的に血清中のIFN-γ, IL-1β, TNF-α, IL-6, IL-8を測定したところ, IFN-γ, IL-6, IL-8は皮疹増悪時に高値でその後低下した。IL-6, IL-8は分娩前にも一過性の上昇を見た。TNF-α, IL-1βは全経過を通じて上昇しなかった。IL-6とIL-8が皮膚症状と相関し, 病勢を反映すると考えた。

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© 1999 日本皮膚科学会西部支部
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