西日本皮膚科
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症例
G-CSF併用Biweekly CHOP療法と局所電子線による治療を試みた成人T細胞白血病·リンパ腫皮膚腫瘤型の1例
村上 義之永江 祥之介古江 増隆笹富 英三郎入江 康司
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1999 年 61 巻 2 号 p. 172-176

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抄録

69歳の女性。左上腕に直径44mmの紅色腫瘤1個, 左大腿外側に直径24mmの表面にやや紅色調を呈した皮内から皮下にかけての腫瘤2個, 左足関節内側に直径10mmの常色からやや褐色調の皮内から皮下にかけての腫瘤2個を認めた。表在リンパ節は触知せず, 腹部エコー, 胸部·腹部CT, Gaシンチグラフィーにて他臓器病変を認めなかった。血算では白血球4,800/mm3のうち3%に異型リンパ球を認め, 抗HTLV-1抗体陽性であった。皮膚生検にてdiffuse pleomorphic typeのmalignant lymphomaと考えられ, 生検皮膚組織を用いたサザンプロット法によりHTLV-1 proviral DNAの腫瘍細胞へのmonoclonalなintegrationが認められたことから, 成人T細胞白血病·リンパ種皮膚腫瘤型と診断した。CHOP 1クールとTHP-COP 5クールに加え局所電子線を30Gy照射した。

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© 1999 日本皮膚科学会西部支部
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