西日本皮膚科
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症例
部分的Addison病の1例
谷 暁子武田 浩一郎吉井 典子三好 逸男瀬戸山 充神崎 保
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1999 年 61 巻 4 号 p. 455-457

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抄録

59歳の男性。1998年1月頃より露光部を中心に全身の色素沈着に気づいたため, 1998年6月23日に当科紹介受診。病理組織学的検査にて基底層にメラニン色素の著明な増加がみられた。入院の上, 精査を行ったところ, 血中ACTHの軽度上昇, 血中コルチゾールは軽度低下を認めた。また, 血中アンドロステンジオンと尿中フリーコルチゾールは低値を示し, 副腎皮質シンチグラフィーにて両側副腎の描出が不良であった。これらの結果より, 部分的Addison病と診断した。原因については明らかなものが検索されなかったため, 特発性のものと考えた。

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© 1999 日本皮膚科学会西部支部
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