西日本皮膚科
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症例
CD34陽性細胞を多数認めたFibrous Papule of the Nose
板倉 英潤永江 祥之介今山 修平古江 増隆
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1999 年 61 巻 4 号 p. 471-473

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抄録

CD34陽性細胞を認めたfibrous papule of the noseの1例を報告した。臨床的には約10年間の経過で次第に隆起した孤立性の暗赤色丘疹であり, 病理組織学的には毛嚢周囲のみならず真皮全層の好酸性線維の増生と,紡錘形または樹状細胞の増加, および拡張した小血管の増生を認めた。免疫組織化学的には, 紡錘形または樹状細胞の多くはfactor XIIIa陽性であったが, それとは別にCD34陽性の紡錘形または樹状細胞も多数認めた。また腫瘍組織の深い領域にはCD34陽性細胞を多数認めた。

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© 1999 日本皮膚科学会西部支部
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