西日本皮膚科
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治療
脂漏性皮膚炎における外用抗真菌剤ケトコナゾールの有用性の検討
—イブプロフェンピコノールクリームとの比較—
勝俣 道夫瀧川 雅浩杉浦 丹田中 信古川 福実
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2000 年 62 巻 6 号 p. 803-809

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抄録

脂漏性皮膚炎の治療には,従来からステロイド外用剤が広く用いられてきたが,外用抗真菌剤であるケトコナゾールクリーム(商品名;ニゾラール®クリーム)は海外において高い評価を得ており,また国内で実施された治験においても改善率は70~80%であることが報告されている。今回我々は,顔面に病変部を有する脂漏性皮膚炎患者54例において,ケトコナゾールクリームと非ステロイド系抗炎症外用剤であるイブプロフェンピコノールクリーム(商品名:スタデルム®クリーム)との比較検討を行った。その結果,両群の治癒率および改善率·有用性は,ケトコナゾールクリーム投与群ではそれぞれ59%,93%,93%,イブプロフェンピコノールクリーム投与群ではそれぞれ8%,56%,56%であり,両群間には有意な差が認められた。ケトコナゾールクリームは,脂漏性皮膚炎に対してイブプロフェンピコノールクリームより有用性が高いと考えられた。

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© 2000 日本皮膚科学会西部支部
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