西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
症例
外用PUVA療法が奏効した稽留性肢端皮膚炎の1例
野平 元備籏持 淳新海 浤
著者情報
ジャーナル 認証あり

2001 年 63 巻 2 号 p. 124-126

詳細
抄録

53歳の男性。初診の約3年前より,左第2指末節部が腫脹し難治性の紅斑,鱗屑,小丘疹,小膿疱を生じる。皮疹部からの細菌,真菌培養は陰性,病理組織学的に過角化,表皮突起延長,好中球を含む海綿状膿疱を認め,稽留性肢端皮膚炎と診断した。ステロイド外用は効果なく内服は有効であるが漸減により皮疹の再出現を見た。外用PUVA療法により腫脹,小膿疱は消失し,11ヵ月後の現在,それらの出現なく経過良好である。過去10年間の稽留性肢端皮膚炎の統計的観察及び治療について若干の考察を加えて報告した。

著者関連情報
© 2001 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top