西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
症例
リンパ節転移を伴った腋窩アポクリン腺癌の1例
関山 光弘瀬戸山 充米良 ゆかり持冨 勇次神崎 保
著者情報
ジャーナル 認証あり

2001 年 63 巻 3 号 p. 279-281

詳細
抄録

37歳の男性。初診の約1年前より右腋窩に皮疹出現。放置していたが,次第に増大してきたため当科受診。初診時右腋窩に5×4cmの可動性良好で圧痛を伴わない腫瘤を認めた。生検にて汗腺系悪性腫瘍が疑われたため,当科にて腫瘤全剔術および右腋窩リンパ節郭清術を施行した。所属リンパ節16個中4個に転移がみられた。HE染色および特殊染色結果よりアポクリン腺癌と診断した。術後化学療法として5-FUとCDDPを用いたlow dose FP療法を4クール施行した。

著者関連情報
© 2001 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top