西日本皮膚科
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症例
真性多血症患者にみられたHydroxyureaによる難治性皮膚潰瘍の1例
凌 太郎平島 徳幸大神 英一長藤 宏司三砂 範幸成澤 寛
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2001 年 63 巻 4 号 p. 379-383

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抄録

66歳,男性。1996年7月,真性多血症に対してhydroxyurea内服を開始した。1998年7月頃より左外踝部に潰瘍が出現したため,保存的治療を行っていたが,右外踝部および両足背部にも拡大した。病理組織学的には血管内皮細胞の膨化·フィブリンの沈着を認め,蛍光抗体直接法では血管壁にIgM沈着を認めた。Hydroxyurea投与を中止したところ,潰瘍面の良好な肉芽形成および周囲からの上皮化を認めた。

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© 2001 日本皮膚科学会西部支部
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